Kaoriの熏るハーブ&スパイスSTORY vol.3 ローズマリー

この記事を書いた人

芦屋香織

(年齢:40代 出身:大阪府) ECサイト担当。就寝前にKaoriでも販売中のオロロソ・リオ・ヴィエホをちびちび飲んで、幸せな香りの余韻に浸りながら布団に入る毎日。スモークかんぱちが一押しですが、冬の温かいおつまみには桜燻汐鮭もおすすめです!

ハーブやスパイスは、生活のさまざまシーンで活用されてきました。料理やリラクゼーションはもちろんですが、薬として用いられた時代もあります。そんなハーブやスパイスの中から、Kaoriシリーズを販売する燻製一筋60年、(株)ヒラオの燻製や魚介の加工品と相性のよいハーブやスパイスを紹介しています。 第3回目は種類が多く、使い方も多岐に渡るローズマリーを紹介します。

ローズマリーはどんなハーブ?

ローズマリーの原産地や種類について

ローズマリーは地中海沿岸が原産のシソ科の植物で、短い松葉のような葉が特徴的です。独特のシャープで清々しい香りを持ち、花の色は白っぽいものからピンク、薄いバイオレットや濃いブルーなど実に多彩です。

利用するのは葉や花穂ですが、品種の多いローズマリーには、食用ではなく観賞用として用いられるものもあります。見分け方としては葉が大きいものが食用に向いています。

しかし、観賞用向きのものであっても料理に使えないというわけではありません。

種類はその形状から次の3つに分類されます。

・ほふく性…地面を這うように育つため、花壇から垂らすように植えるのに向いています。プロストラータスが代表種。葉が大きく料理向きです。

・木立性…木のようにまっすぐに伸びて、2メートルほどになります。トスカナブルーやマリンブルーが代表種で、マリンブルーは料理用に向いています。

・半ほふく性…ほふく性と木立性の中間の性質を持ち、横方向・上方向とも1~2メートルに成長します。モーツァルトブルーが代表種です。

ローズマリーの葉
松葉のような葉が特徴的なローズマリーは、葉が大きいほど料理向きと言われています。

爽やかな香りが、記憶力を高めるローズマリー

ローズマリーには「ロスマリン酸」「タンニン」「ルテオリン」「カフェ酸」などの成分があり、記憶力や集中力を高める作用があるとされています。古代ギリシャの時代には、学生たちが学問をする際に活用したと伝えられています。

また気持ちを高揚させるためるため、気分が沈みがちな人にも有用と言われています。

集中力アップに活用できるローズマリー。カップにお湯を満たして、ローズマリーのアロマオイルを垂らして香りを楽しむことも。

「若返りのハーブ」でもあるローズマリー

ローズマリーは血管を強くし、消化機能を高めるなど新陳代謝を促します。これは先ほど紹介した「ロスマリン酸」や「タンニン」といった強い抗酸化成分が含まれているためです。

ローズマリーは中世から化粧水に使われており、この頃から「若返り」のハーブとして知られていました。現代でもローズマリーは化粧品や育毛剤の成分として活用されています。

ローズマリーは中世から現代にいたるまで、美容分野でも大活躍しています。

守備範囲広し! ローズマリーと料理

香りづけにも臭み消しにも使えるローズマリー

ローズマリーは料理の香り付けにも、臭み消しにも使えるという面白いハーブです。香り付けに使う料理の代表は、チキンやビーフのソテーです。そのほかにも魚料理や煮込み料理にも活躍します。

一方、羊やジビエなど、匂いが強くクセのある素材は、ローズマリーが臭みを消し、おいしい香りを引き立てます。西洋ではこうした肉にローズマリーをたっぷりまぶしてローストします。

料理のうまみを引き出す“だし”としてのローズマリー

さらにローズマリーは煮込みやシチューなどのだしとしても使われます。野菜ならじゃがいもやかぶ、カリフラワーなどと相性がよく、それぞれローズマリーポテトやかぶのマリネ、カリフラワーはてんぷらなどにするとおいしくいただけます。

ローズマリーは羊などにおいが強い肉のほか、シカや野鳥などジビエの臭み消しにも効果的です。

スモークサーモンのあしらいとしてもローズマリーは大活躍! おすすめスモークサーモン

ローズマリーとサーモンのおいしいレシピ

シンプルに汐鮭をローズマリー焼きに

レシピ名そのままではありますが、このシンプルさが鮭のおいしさをぐっと引き立てます。Kaoriの汐紅鮭切身を解凍してこしょうをかけ、ローズマリーとオリーブオイルを順にすりこんで香り付けします。その後は魚グリルやオーブンで焼くだけというシンプルレシピです。お好みでレモンを絞れば爽やかな味わいが楽しめます。

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家庭でのローズマリーの育て方

比較的痩せて乾燥した土を好むローズマリー

ローズマリーは日当たりがよく温かで、乾いた土壌を好む性質があります。鉢で育てるなら内側が蒸れるプラスチック製のものより、塗装のない素焼きの鉢がおすすめです。肥料や水が多いのも苦手なので、追肥や毎日の水やりは必要ありません。 地面に直接植える場合、かなり成長するためスペースを考慮して植えてください。

ローズマリーは通気性を考慮した育て方が向いています。

移植が苦手なローズマリー

ローズマリーは移植を嫌います。地植えして根付いたとしても、場所を移すとあっという間に枯れることがあるので要注意です。 原則としては植え替えの必要がない場所に最初から植えるのがおすすめです。地面を這うように横に広がるほふく性のローズマリーを植える場合、特に広めのスペースを確保するとよいでしょう。

地面に植えると生長が早いローズマリーですが、移植は苦手。増やす時は挿し芽をします。

大胆でそれでいて繊細なローズマリーは料理用、観賞用、またリラックスのためなどとても用途がひろいハーブです。好みのローズマリーをご自宅で育てれば、いろいろなことに活用できそうですね。

自分で育てなくとも最近はスーパーで乾燥ローズマリーだけでなく、フレッシュなものも手に入りやすくなっています。サーモンとの相性も抜群なのでぜひ一度、お試しください!

この記事を書いた人

芦屋香織

(年齢:40代 出身:大阪府) ECサイト担当。就寝前にKaoriでも販売中のオロロソ・リオ・ヴィエホをちびちび飲んで、幸せな香りの余韻に浸りながら布団に入る毎日。スモークかんぱちが一押しですが、冬の温かいおつまみには桜燻汐鮭もおすすめです!