<レシピ>天然紅鮭のスモークサーモンと柿の白和え

この記事を書いた人

芦屋香織

(年齢:40代 出身:大阪府) どれも違ってどれもいい。日本酒に嵌りたて基本ジャケ買いのECサイト担当。

上質な紅鮭を、職人の技で丁寧に燻製にしたスモークサーモン。そのままお皿に並べて生野菜を添えれば、それだけでごちそうの一皿が完成しますが、ときにはちょっとひと手間加えて、和え物に仕立ててみませんか。
おつまみにもご飯のおがずにもなる一品。紅鮭の濃厚な旨味と豊かな燻製風味を堪能していただけます。

鮭本来の旨みがたっぷりの天然紅鮭

スモークサーモンとひとくちに言っても、原料となる鮭にはいくつか種類があります。今回のレシピでは、サーモンの中でもひときわ色が濃く、赤みの強い「天然紅鮭のスモークサーモン」を使用します。

スモークサーモン(天然紅鮭)

近年、スモークサーモンに使用される鮭の多くは養殖ものです。当社で製造している数あるスモークサーモンの中でも、天然ものはこの紅鮭スモークサーモンだけ。鮭本来の旨みと力強い味わいを楽しめるのは天然の紅鮭ならではです。ほどよく脂がのっていて身がしまっているので、しっかりとした旨味と食感を楽しめます。

「冷燻製」で手間暇をかけ、上品な燻香をまとわせる

そんな旨味たっぷりの紅鮭をさらにおいしくするのが、「冷燻製(れいくんせい)」の技術をベースにした「ヒラオ独自の燻製法」。

およそ50年使い続けている唯一無二の燻製窯で2~3日間、風乾と燻煙を2~3回繰り返してゆっくりとなじませながら安蒸(あんじょう)することで、身の中心までしっかりと燻製しながらも、煙独特のいがらっぽさは残りません。

燻製室で燻されているスモークサーモン

燻製室内の温度・湿度・煙の量・燻製する時間などを調節し、日によって置き場所を変えるなどの絶妙な職人技もおいしさのカギ。サーモンの生の食感や旨みを残しながら、燻製の香りをじっくりとしみ込ませ、しっとりとしたソフトな食感と美しい艶に仕上げます。

また、鮭そのものの味を大切にしているため、化学調味料・合成保存料は不使用。原料の仕入れから製品の完成まで約7日間、手をかけ、心を込めて作っています。

鮭の赤い色素、アスタキサンチンには老化予防効果アリ

さて、サーモンの中でも特に紅鮭の身は、鮮やかな赤い色を持っているのが特徴です。そして、実はこの赤い色は単に「見た目がきれい」なだけではありません。

サーモンの身の色のもとになっている赤い色素は、「アスタキサンチン」と呼ばれる、強力な抗酸化作用を持つ成分です。

アスタキサンチン

抗酸化作用とは細胞の酸化を防いでくれる力のこと。人間の体は、ストレスや紫外線など、外からの刺激を受けると、体内で過剰に活性酸素を発生し、「酸化」と呼ばれる、体をサビつかせるような働きが起こります。そして、これが老化や生活習慣病の原因になります。

そんな活性酸素を除去する働きを持つアスタキサンチンは「健康維持と老化予防の強い味方!」というわけです。血管の酸化を防ぐことで血流を改善し、血管をしなやかに保つ働きや、疲労を回復する力を高め、疲れにくい体づくりをサポートする働きもあります。

抗酸化作用のある成分としては、β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなど、いろいろありますが、中でもアスタキサンチンはひときわ強力といわれています。

アスタキサンチンは、エビやカニの甲羅に含まれる成分。紅鮭は北洋の冷たい海でエビやカニをたっぷり捕食することで、体内にアスタキサンチンを取り込み、鮭の中でもひときわ艶やかな紅色の身になります。

スモークサーモン(紅鮭)

ぜひ、毎日の料理に取り入れたいですね。

スモークサーモンの旨味・塩気・色みを生かして白和えに

今日ご紹介するのは白和え。和え衣には、豆腐のほかに、スモークサーモンと相性抜群のクリームチーズを加えることでコクをプラス。

クリームチーズ

紅鮭のスモークサーモンは旨味が強く、スライスに厚みがありますので、短冊切りにして衣で和えても、口の中に入れた瞬間、サーモンの旨味と香りがふんわりと広がり、しっかりとした存在感を感じさせます。

なお、白和えというと豆腐をゆでて裏ごしして…、とちょっと手間がかかるイメージですが、このレシピでは豆腐にクリームチーズを合わせることで簡単に、なめらかに仕上がります。

また、今回は秋の味覚であり、スモークサーモンと相性抜群の柿を合わせました。ほんのりとしたやさしい甘みが爽やかなアクセントになっています。

なお、柿は季節の果物で置き換えもOK。秋には梨、洋ナシ、イチジク。冬なら柑橘類、リンゴ、春はイチゴや桃、プラム、夏はメロン、ブルーベリー、ぶどうなど。通年ある果物でしたら、キウイ、グレープフルーツでもおいしくできます。お好みの果物でアレンジをお楽しみください。

フルーツ

<レシピ>紅鮭のスモークサーモンと柿の白和え

~鮭本来の旨味と柿のやさしい甘みをクリーミーな和え衣で引き立てて

紅鮭スモークサーモンと柿の白和え

■材料(2人分)
スモークサーモン(天然紅鮭) 40g
豆腐 1/4丁
いんげん 30g
柿 1/4個 40g
クリームチーズ 30g
すりごま(白) 小さじ1
うすくちしょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
ディル(飾り用)

【栄養計算】
栄養情報(1人あたり)
エネルギー 147kcal
たんぱく質 23.1g
脂質 16.46g
炭水化物 24.99g
食塩相当量 5.06g

「紅鮭のスモークサーモンと柿の白和え」材料。

■作り方
①豆腐はキッチンペーパーで包んで耐熱容器に入れ、ラップをせずに電子レンジで加熱して(500w約1分20秒)水切りをする。

プロセス①

②いんげんは筋を取り、軽くゆでてさましておく。

③いんげん(3㎝の斜め切り)、柿(皮をむいて5㎜幅の拍子木切り)、スモークサーモン(5㎜幅)をそれぞれの大きさにカットする。

プロセス➂-a

プロセス➂-b

プロセス➂-c

プロセス➂-d

④ボウルに常温でやわらかくしたクリームチーズを入れ、なめらかになるまで混ぜる。

プロセス④

⑤すりごま、うすくちしょうゆ、砂糖を加え、よく混ぜ合わせる。

⑥水切りした豆腐を数回に分けて加え、なめらかになるまで混ぜ合わせる。

プロセス⑥

⑦③の材料を加え、ざっくりと混ぜ合わせる。

プロセス⑦

⑧器に盛り、ディルを乗せる。

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芦屋香織

(年齢:40代 出身:大阪府) どれも違ってどれもいい。日本酒に嵌りたて基本ジャケ買いのECサイト担当。