ひと口に「スモークサーモン」といっても、原料となるサーモンにはいくつかの種類があり、脂のりや身質、旨み、色合いにもそれぞれちがいがあります。
スーパーや専門店で「紅鮭」「トラウトサーモン」「アトランティックサーモン」といった名前を見かけたことがある方も多いと思いますが、その違いは? となると、意外と答えるのが難しいかもしれません。
そこで3回にわたり、スモークサーモンに使われる代表的な3種類のサーモンについて、それぞれの特徴と、その持ち味を生かしたアレンジレシピをご紹介します。
第1回は、日本でも古くから親しまれてきた「紅鮭」。紅鮭ならではの味わいやおすすめの食べ方とともに、爽やかな「塩レモンソースのカルパッチョ」をご紹介します。
スモークサーモンは、原料のサーモンで味わいが変わります
日本で流通しているスモークサーモンの原料としてよく使われるのが、「紅鮭」「トラウトサーモン」「アトランティックサーモン(ノルウェー産)」の3種類です。同じスモークサーモンでも、身質や脂のり、旨みの強さなどはそれぞれ異なります。
それぞれ特徴を知っておくと、そのまま味わうだけでなく、サラダやオードブル、サンドイッチなど料理によって使い分けたり、ワインやチーズとのペアリングを楽しんだりと、スモークサーモンの楽しみ方がさらに広がります。

紅鮭の特徴|力強い旨みと鮮やかな赤色
今回取り上げるのは「紅鮭」。天然サーモンの代表格として人気が高いサーモンです。
主にアラスカやロシア近海で漁獲され、身は鮮やかな赤色をしています。この赤みは天然のプランクトンやエビ類を豊富に食べて育つことで蓄積される「アスタキサンチン」と呼ばれる抗酸化物質。
抗酸化物質とは、体内の「サビ」の原因となる活性酸素を抑えてくれる成分のことで、細胞の老化を防ぐ働きをもっています。
こうしたことから、サーモンはアンチエイジング食材としても知られており、その中でも赤みの強い「紅鮭」はより注目を集めています。

紅鮭の大きな魅力は、濃厚で力強い旨みと、しっかりとした身質。脂のまろやかさを楽しむタイプのサーモンとはひと味違い、鮭そのものの旨みや香りを感じやすいのが特徴です。
噛むほどに旨みが広がり、後味はすっきり。脂より、身の旨味を楽しむサーモンとして、サーモン好きから高い評価を受けています。
スモークサーモンにしても、燻製の香りに負けない存在感があります。身が締まっているため、スライスしても崩れにくく、美しい断面と食感を楽しめます。

スモーク紅鮭のおいしい食べ方
まずはシンプルに、そのままで
スモーク紅鮭そのものの味わいを知るなら、まずは何も加えず、そのまま召し上がってみてください。
何か添えるなら、オニオンスライスやケイパーなどシンプルなものがおすすめ。紅鮭ならではの力強い旨みと、冷燻製の繊細な薫りを楽しめます。

クリームチーズなどの乳製品とも好相性
次に試していただきたいのが、クリームチーズやサワークリームなどの乳製品との組み合わせです。
クリーミーでまろやかな乳製品を合わせることで、紅鮭のしっかりとした旨みが引き立ち、ワインのおつまみや前菜にもぴったりの味わいになります。
イチ推しは「塩レモン×オリーブオイル」の爽やかな組み合わせ
そして、ぜひおすすめしたいのが「レモン×オリーブオイル」の組み合わせです。
レモンの爽やかな酸味とオリーブオイルのコクを合わせることで、紅鮭の旨みを生かしながら、さっぱりと食べられます。
今回はそこにヨーグルトを加えたまろやかな「塩レモンソース」を合わせ、色鮮やかなカルパッチョに仕上げます。

サーモンと相性抜群の食材たちを組み合わせ、野菜やカテージチーズを添えることで見た目も華やかに。おもてなしの前菜や、ワインと楽しむ一皿にもおすすめです。
ソースに使用した、「塩レモン」は、爽やかな酸味とまろやかな塩味がくせになる万能調味料。魚や肉、野菜、さまざまな食材と相性がよく、その美味しさを引き立ててくれるので、多めに作って、いろいろな料理に使ってみてください。
ひと匙加えるだけで、味がぐんとリッチに、ランクアップします。
スモーク紅鮭のカルパッチョ|塩レモンソース

■材料(1皿分)
スモークサーモン(紅鮭) 1パック
セロリ 50g
紫たまねぎ 1/2個
パプリカ 50g
カッテージチーズ 20g
ケイパー 適量
チャービル 適量
■栄養情報(1皿分:ドレッシングを除く)
エネルギー 218kcal
たんぱく質 23.8g
脂質 7.9g
炭水化物 15.5g
食塩相当量 3.3g

▼1分動画で見る
※クリックするとYouTubeで再生します
塩レモンソースの材料
<作りやすい分量>
かんたん塩レモン(※作り方は、下記参照) 小さじ2
プレーンヨーグルト 大さじ3
オリーブオイル 大さじ3
はちみつ 小さじ2
黒コショウ 少々

カルパッチョの作り方
①塩レモンソースを作る
塩レモンソースの材料をすべて合わせ、なめらかになるまでよく混ぜる。

②野菜を切る
セロリ、紫たまねぎを薄くスライスする。パプリカは食べやすい細切りにする。



③野菜にソースをなじませる
②に、①のソース大さじ1を加えて混ぜ、なじませておく。

④紅鮭スモークを盛り付ける
皿に③を広げ、その上にスモーク紅鮭を重ねるように盛り付ける。

⑤トッピングを散らす
カッテージチーズ、ケイパー、チャービルを彩りよく散らす。


⑥塩レモンソースを添えて完成
仕上げに塩レモンソースを添える。お好みの量をかけながらお召し上がりください。

万能調味料「かんたん塩レモン」の作り方
カルパッチョのソースに使用した「塩レモン」は、爽やかな酸味とまろやかな塩味が楽しめる調味料です。
素材のおいしさをぐんと引き立ててくれる「塩レモン」、今回のようなスモーク魚介はもちろん、白身魚のポワレや魚介のグリル、チキンソテー、ポークソテー、サラダのドレッシングなど、さまざまな料理に活用できます。
材料はとてもシンプル。作って冷蔵庫でなじませておけば、いつもの料理に爽やかなアクセントを加えたいときに便利です。多めに作って、いろいろな料理に使ってみてください。
材料
レモン(国産またはワックス処理されていないもの) 大2個
粗塩 大さじ1

▼1分動画で見る
※クリックするとYouTubeで再生します
作り方
①レモンの下ごしらえをする
レモンのへたを落として縦に4等分にし、中心の白い部分を切り落として種を取り除く。

②レモンを小さく切る
①をフードプロセッサーにかけやすい大きさにカットする。

③レモンと塩をフードプロセッサーに入れる
カットしたレモンと粗塩をフードプロセッサーに入れる。

④なめらかになるまで細かくする
レモンと塩がよく混ざり、全体が細かく、とろっとした状態になるまで粉砕する。


⑤保存容器に入れて冷蔵庫でなじませる
煮沸消毒した保存容器に移し、冷蔵庫で2~3日なじませてから使用する。

完成です!

数日置くと、酸味と塩味がよりまろやかに
下の写真は、右側が作りたて、左側が冷蔵庫で約1週間置いたもの。
時間がたつと、よりとろっとした質感になり、酸味や塩味も徐々になじんでまろやかな味わいになります。

スモーク紅鮭を、爽やかな塩レモンで楽しんで
力強い旨みとしっかりした身質が魅力のスモーク紅鮭。まずはそのまま味わい、次は乳製品やレモン、オリーブオイルなどを合わせると、また違ったおいしさを楽しめます。
今回ご紹介した塩レモンソースのカルパッチョは、紅鮭の鮮やかな色も生かせる華やかな一皿です。前菜やおもてなし、お酒と楽しむ食卓に、ぜひお試しください。